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  東方典型録 作者:葛城
ときどきグロテスクな描写が入ったりしますが、あくまでアクセントです。
プロローグ
 今……俺は猛烈に後悔している。それはもう、義憤のあまり激怒したメロスのように猛り狂って夕日に向かって走り出してしまうくらいだった。激流の川、襲いかかる山賊、心を打ち砕くセリヌンティウスの弟子にだって、これほどのダメージを負わせられないだろう。そう思える程だ。
 多分、俺と同じ境遇になったやつは、同じことを思うだろう。
 だって、そうだろう?
 エロ本買った帰りにトラックにはねられたんだから。
 しかも買ったエロ本が、女子高生万歳とかいうタイトルだという、いらないオマケまで付いていたりする。
 ……まあ……あれだ。
 うん。
 これが先日買った、パンチラ万歳だったら後悔と自責で3回ぐらい自分から命を落としたかもしれん。いや、落とすね。
 ……あ、いや、違う。言いたいことはそういうことじゃないんだ。
 うん。別にパンチラだとか女子高生とか、そういう話をしたいわけじゃない。好きだけど、今はそのことじゃない。
 俺、トラックにはねられたんだ。
 ……いや、嘘じゃないって。夢でもないって。
 見てしまったんだもの。こう、血だらけで倒れている自分とか、手足があらぬ方向に曲がってる自分とか、仰向けになっているのに後頭部しか見えない姿とか、見てしまったんだもの。
 ……これが幽体離脱なんだなって思ったら、視界がぼやけてきてさ。
 そうするとさ、色んなことを思い出してくるわけ。とっくの昔に死んだ親父のこととか、昨年先立った母ちゃんのこととか、半年前に逝った祖母のこととか。
 みんなで行った遊園地のこととか、泳ぎを教えてもらったこととか、誕生日に作ってもらった特性おはぎとか、色んな事が頭に浮かんできて……。
 ああ、そうか。俺も親父や母ちゃんや婆ちゃんのとこに行くのか……って、不思議と達観した思いで流れに身を任せていたら……。
 気付いたら今の状況になってしまったわけ。
 え、今の状況?
 右、岩。
 左、森。
 後ろ、森。
 前、平原。
 地面、土と雑草。
 空、雲一つない晴天。
 俺、すっぽんぽんの泥だらけ。
 ……うん。意味が分からない。今もし、俺のことを見ているやつがいたら、まず俺の状況を把握出来ないだろう。俺だって出来ない。出来たら凄い。
 本当なら俺自身夢だと思いたいけど、これって夢じゃないんだよね。
 今、こうやって誰かに話すようにしているけどさ、実際は土に書いているんだぜ。こう、木の枝でガリガリって……傍には誰もいないんだぜ。
 本当は紙に書きたいけど、紙が無いんだから仕方がない。
 まあ、何が言いたいかって言うとだね…………。
「ここどこ?」
 どうやら、俺はまだ家族の元へ行くことはないみたいだ。
15分で書いたプロローグ。
あんまり東方知らないけど、慧音のおっぱい揉むまで頑張る。
そのあとは輝夜のちっぱい揉むまで頑張る。
次に早苗のおっぱい揉むまで頑張る。
おっぱい頑張る。


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