実録:宮川教授にインタビュー②
引き続き、宮川教授へのインタビューの続きを掲載します。
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私 耳の「慣れ」ってどういうことですか? 英語をたくさん聞いてると、耳が慣れてくるとかってことじゃないですよね?
宮川教授 そう、そういうことですよ(アッサリ)。
私 えっ・・・ じゃあ、やっぱり毎日5分聞き流していればいいってことですか?
宮川教授 ちょっと待ってくださいね。 その前にもう少しお話ししましょう。
私 はあ。
宮川教授 たしかに英語をたくさん聞くことが耳を慣れさせるための、唯一の方法です。 でも、耳を慣れさせるのには最も適した時期があるんですよ。
私 時期ですか? それはいつ?
宮川教授 幼児期ですね。 少なくとも10歳までに慣れておきたいところです。
私 じ、10歳! じゃあ、僕はもう遅すぎる!?
宮川教授 まあ、まあ、ちょっと待ってください。 最も適した時期が幼児期だということですよ。 これは事実なのだからしょうがないですね。
私 は、はあ。
宮川教授 そもそも人間は、3歳くらいまでは全ての周波数の音を聞き取ることができると言われています。 幼児期というのは、脳の神経ネットワークが最もはりめぐらされている時期なので、全ての音の刺激を敏感に感じ取ることができるんですね。
私 へぇ。
宮川教授 ところが10歳~12歳くらいを過ぎてしまうと、耳が「固定化」されてしまうようです。
私 耳が「固定化」?
宮川教授 つまり耳が日本語に慣れてしまうということです。
私 ふーん。
宮川教授 そうなると、英語を聞いても、無意識に日本語の音に変換して聞こうとするようになってしまうのです。 いわゆる、「英語が苦手な日本人の耳」の完成ですね。
私 へぇ、そうなんですか?
宮川教授 だから、耳が「固定化」される前の柔軟な時期、つまり10歳までの時期に、英語の発音を聞くことに慣れておくことが、英会話上達の最短コースなんですよ。
私 なんとなく、わかりました。 わかりました、が・・・ それじゃ、僕はもう英会話は上達しないってことですかー!?
宮川教授 いえいえ、大人になってもまったく学習できないわけではないですよ。 耳が「固定化」されたとは言っても、訓練をすれば少しずつ英語の周波数の音を聞き取ることができるようになりますよ。
私 そ、そうなんですか! よかったー!
宮川教授 もちろん、幼児期のようにはスムーズにはいかないでしょうから、それなりの訓練が必要ですけどね。
私 というと?
宮川教授 ある程度の期間、毎日英語のリスニングを継続するしかないですね。 それも、ただ聞き流すのではなく、「固定化」された自分の耳を解きほぐそうと意識しながら努力しなければならないでしょう。
私 努力ですかぁ。 しんどそうだなぁ。
宮川教授 そりゃ、楽には身につかないですよ。 英語の発音を日本語の音に変換しないように意識しながらリスニングの訓練を続ける必要があります。 できれば毎日1時間くらいの時間は使ってほしいですね。
私 えっ、1時間? じゃあ、スピードラーニングの「1日5分」ってのはインチキなんですか?
宮川教授 おっと、まあ、結論を急ぐ前にもうひとつのお話をしましょう。 「脳」のことです。
私 あ、さっき言ってた『英語を聞きとるためには、日本人のままの「耳」と「脳」では不可能』って話の「脳」のほうですね。
宮川教授 そう、「脳」のお話です。
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さて、またお話がながくなったので、次回に続きますね!
お楽しみに~!
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