外国人相手にぼったくり、偽ワゴンタクシー摘発

 今月2日午後、知人に会うため韓国を訪れたタイ人のAさん(33)は、仁川国際空港で黒い大型模範タクシー(ジャンボタクシー)をつかまえた。1時間半ほどで目的地の忠清南道天安市に到着したAさんは、メーターの料金が55万ウォン(約3万8000円)と表示されているのを見て非常に驚いた。運転手(55)は気前よく11万ウォン(約8000円)値引きし、44万ウォン(約3万円)を現金で受け取った。この運転手は、コールバン(ワゴン)に空車ランプや屋根の表示灯などを付けてタクシーに見せ掛け、違法な料金メーターで営業していた「偽タクシー運転手」だった。

 ソウル地方警察庁の国際犯罪捜査隊は28日、こうした手口で外国人観光客から法外な料金を取ったコールバン運転手21人を書類送検したと発表した。

 警察によると、運転手たちは昨年1月から最近まで、自前のコールバンに料金が模範タクシーの5倍以上になるよう設定した違法なメーターを設置していた。現行法では、コールバンにメーターを設置することはできない。

 あるコールバン運転手(52)は昨年3月、中国人観光客をソウル市中区明洞から同市永登浦区楊平洞まで乗せ、17万1000ウォン(約1万2000円)という法外な料金を取ったことが、警察の捜査で明らかになった。

キム・ヒョンウォン記者
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