韓国建設業界、中東で相次ぎプラント受注

 サムスンエンジニアリングはこのほど、カザフスタンで出力1320メガワットの石炭火力発電所の建設を受注した。契約額は20億8000万ドル(約1650億円)で、2018年に完成予定だ。同社は今月22日にアラブ首長国連邦(UAE)で25億ドル(約1990億円)相当の石油化学プラント工事を受注したばかりだ。

 また、GS建設はサウジアラビアで国営石油会社アラムコと住友化学から大型石油化学団地「ペトロ・ラービグ」の第2期工事を受注した。契約額は18億ドル(約1430億円)。同工事は、紅海沿岸に全体で32億ドル(約2540億円)規模のコンビナートを整備する事業の一環だ。

 大林産業はサウジアラビアのジュベル工業団地で合成ゴムプラントの工事を7億1000万ドル(約560億円)で受注した。同プラントは高性能合成ゴムを生産するもので、生産能力は年40万トン。

 建設業界は、今回の受注を契機に海外受注に弾みが付くと期待している。今年の海外工事受注額は。6月末現在で216億ドル(約1兆7100億円)となり、前年同期(246億ドル)を12%下回っているが、5月末の前年比60%減よりは改善した。

 海外建設協会の関係者は「契約交渉中の事業が多く、今年も昨年並みの受注が見込まれるが、下半期の中東情勢や欧州の経済情勢が不確定要素になる」と指摘した。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者
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