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イスラエル 計画停電を検討
7月4日 9時43分

イスラエルの国営電力会社は、隣国エジプトで、去年、ムバラク政権が崩壊して以降、両国の関係が悪化しているのを背景に発電に使う天然ガスの輸入が停止していることなどを受けて、夏場に計画停電の実施を検討していることを発表しました。

イスラエルは、発電量の最大20%余りをエジプトからの天然ガスによる火力発電で賄っていましたが、去年、エジプトでムバラク政権が崩壊して以降、反イスラエル感情の高まりを背景に両国を結ぶパイプラインが爆破されたり、エジプトの政府系企業が契約を破棄したりしたことから輸入が停止しています。
このため、イスラエルの国営電力会社は、3日声明を出し、この夏、電力需給がひっ迫すれば、電力の使用量がピークとなる正午から午後5時の間に一部の地域で計画停電を実施する可能性があると発表しました。
イスラエルで計画停電が実施されれば、初めてのことです。
イスラエルは、電力の不足分を賄うため、輸入が止まった天然ガスに代わって価格が10倍以上にもなる原油の輸入を増やすことで対応しており、去年2月以降、電気料金が20%以上も値上がりしています。
外交関係の悪化がエネルギー供給にも影響を及ぼすなか、イスラエルのネタニヤフ首相は、エジプトで先月就任したモルシ大統領に書簡を送るなどして関係改善を図ろうとしています。

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