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【プロ野球】あと1球…虎まさか 振り逃げで逆転負け2012年7月4日 紙面から
◇広島4−3阪神広島が逆転勝ちした。2点を追う9回2死から代打菊池の適時打で1点差とし、梵の三振した球が暴投となり、2人がかえって逆転。阪神は1回に新井貴、3回は金本、4回はマートンの適時打で先手を取ったが、榎田がリードを守れなかった。 ◇ 『あと1球』の掛け声に合わせ、揺れるジェット風船。9回、1点差に詰め寄られ、なおも走者二、三塁とはいえ2死。虎党は勝利を信じて疑わなかった。カウント2ボール2ストライク。榎田が投じた勝負球。鋭く曲がり落ちる変化球に梵のバットは確かに空を切った。歓喜の瞬間が訪れた…はずだった。 だが、歓声は一瞬にして驚きの声、悲鳴、そして怒号へと変わった。捕手・小宮山が捕球できずに左足に当て、ボールは一塁ベンチ側へ転々。その間に三塁走者だけでなく、一気に二塁走者までも生還。信じられないような形で逆転を許した。 振り逃げで、記録は暴投。しかし、小宮山は「僕が取れなかっただけです」と責任を背負い込んだ。藤井彰が1日のヤクルト戦で右側胸部打撲した影響で欠場。経験の少なさは否めないが、吉田バッテリーコーチは「揺れるボールだから難しい。でもなんとかしないといけない。プロだから」と切り捨てた。 藤川不在も影響した。そもそも9回を2点リードで迎えた。守護神の代役を務める榎田は簡単に2アウトを取ったが、ここから3連打を許し失点。なおも2死一、二塁で投球に集中する余り、重盗を決められた。そして悲劇の振り逃げ−。左腕は「落ち着いて投げれば良かった。焦ってしまった」とこうべを垂れた。 勝利を目の前に、まさかまさかの大どんでん返しで借金は今季最大の5。振り返れば、5位広島が0・5ゲーム差に迫っている。「ちょっと考えられないことが起きた。乗り越えないといけないところにチームは来ている」。そうは言ったものの、さすがの和田監督もショックを隠せないでいた。 (島田明) PR情報
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