福島第一原発4号機の使用済み燃料プールで、冷却装置が30日朝から1日午後3時までの約33時間にわたって停止した問題。バックアップ用の冷却装置も動かなかった原因が改めて分かった。
東京電力、松本純一原子力・立地本部長代理:「予備機のほうに切り替えるような運用を当然考えていたが、あの制御装置のほうに関してはまだそこまで対応ができない状況で」
停止した原因は、冷却装置を制御する機械の電源故障だ。この機械1台で正規の冷却装置とバックアップ用の冷却装置の両方を制御していたため、バックアップも動かなかったのだ。そもそも第一原発の事故では、非常用の発電機が2台とも地下にあったため、同時に津波で被災し、バックアップ本来の働きをしなかった。東京電力は、将来的には4号機燃料プールのバックアップ冷却装置用にもう1台の電源装置も導入したいとしている。