中国:北京市トップに郭氏
毎日新聞 2012年07月03日 23時17分(最終更新 07月04日 01時43分)
【北京・工藤哲】中国共産党北京市委員会は3日の代表大会で、退任する市トップの劉淇・党委書記(69)の後任として郭金竜・市長兼副書記(64)を選出した。北京市トップのポストは党最高幹部を構成する政治局委員を兼任するのが慣例で、今秋の党大会での郭氏の政治局入りが確実となった。政治局に入る新規メンバーが固まったのは初めて。
郭氏は胡錦濤国家主席との関係が深く、劉氏は江沢民前国家主席に近いとされる。北京市のトップは江氏に近い幹部が長年務めてきたが、胡氏に近いグループが影響力を強めているとの見方もある。
郭氏は江蘇省南京市出身。チベット自治区、安徽省党委書記を相次ぎ務め、王岐山副首相の後任として08年1月に北京市長に就任。08年の五輪開催地の幹部として成功に尽力した。
新市長には上海市党委副書記などを務めた王安順副書記が就く可能性が高い。
北京市党委書記はこれまで、劉氏の留任や、胡春華・内モンゴル自治区党委書記の就任などが取りざたされてきた。