(cache) 米軍車が通学路侵入　大謝名小、下校児童ら目前 - 琉球新報

社会

米軍車が通学路侵入　大謝名小、下校児童ら目前2012年7月3日  Tweet

大謝名小学校正門前で転回する米軍車両。すぐそばを歩く児童の姿も見られた＝２日午後３時ごろ、宜野湾市大謝名（読者提供。映像を撮影した携帯電話の設定により、色が単色になっています）
大謝名小学校正門前で転回する米軍車両。すぐそばを歩く児童の姿も見られた＝２日午後３時ごろ、宜野湾市大謝名（読者提供。映像を撮影した携帯電話の設定により、色が単色になっています）

　【宜野湾】２日午後３時ごろ、宜野湾市立大謝名小学校（石坂晃校長）の正門前の通学路に、県道２５１号（パイプライン）を走行中の米軍車両が右折して侵入した。米軍車両はバックして方向転換し、走ってきた方向へ出て行った。目撃した男性によると、周りには下校する子どもや車で迎えに来ていた保護者の姿もあったという。
　米軍車両はパイプラインを浦添市方面に走行中、転回のために大謝名小学校の正門のすぐ前にある通学路に入り込んだ。米兵１人が降りて一般車両や通行人を誘導し、車両は県道にバックしながら方向転換し、立ち去った。同小４年の娘がいるという、目撃した男性は「車が大きかったため、周囲の子どもが事故に巻き込まれないか心配だった」と語った。
　同小は「（侵入の件は）把握していないし、情報も寄せられていない」と説明。県教育庁義務教育課は「子どもたちが活動する学校施設の範囲内で大きな米軍車両がＵターンすると、子どもたちが事故に巻き込まれる可能性がある。道を間違えたと思うが、万が一のことを考えてほしい」と配慮を求めた。
　県内では２００７年７月に、うるま市の県立沖縄高等養護学校＝当時＝や、同年８月に県立前原高校に米軍の装甲車やトラックが侵入。当時の県教育長が米軍に抗議し再発防止を求めたが、０８年３月には再び沖縄高等養護学校に米軍トラックが侵入するなど、学校施設内に米軍車両が無断で侵入する事態が相次いだ経緯がある。
　米軍車両が通学路に侵入したことが発覚した２日夕、琉球新報は事実関係について沖縄防衛局を通して米軍に問い合わせたが、同日現在、回答はない。

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