会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリは２日、米半導体大手のマイクロン・テクノロジーがエルピーダを買収する契約を結んだと正式に発表した。買収額は２０００億円。エルピーダは外資のマイクロン傘下で再建を目指す。

　主力の広島工場（広島県東広島市）、子会社の秋田エルピーダメモリ（秋田市）などの操業を続け、従業員の雇用も維持することで合意したという。

　エルピーダはＤＲＡＭ（記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー）で国内唯一のメーカーだが、円高やＤＲＡＭの価格低迷などの影響で経営が行き詰まり、ことし２月下旬に会社更生法の適用を東京地裁に申請していた。（共同）