福井県の総合ニュースサイト 福井新聞オンライン


全国の速報

福井のニュース  原発再稼働問題

大飯原発の敷地内断層写真未提出 保安院要請に関西電力

(2012年6月26日午前7時16分)

 再稼働準備中の関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内を走る軟弱な断層(破砕帯)が、活断層と連動して地表をずらす危険性が指摘されている問題で、経済産業省原子力安全・保安院は25日、関電に求めた破砕帯の写真が提出されていないことを明らかにした。

 保安院によると、要請には法的強制力はなく、関電は「写真を探しているが見つからない」としている。保安院は「データの要請は情報収集の一環」としており、大飯原発の破砕帯の活動性はないとの見解は変えていない。

 同日、参院議員会館で開催された市民団体などとの会合で保安院が明らかにした。

 保安院は、渡辺満久東洋大教授(変動地形学)らが今月初め、破砕帯がずれる危険性を指摘したのを受け、情報収集を始めた。1985年に関電が国に提出した大飯3、4号機の増設申請書に掲載された調査図面の原図と、破砕帯の写真を求めたが、原図しか提供されていないという。

 また、保安院専門家会議の委員のうち活断層に詳しい6人に非公式に見解を尋ねたところ、一部の委員からは「現地を調査するべきだ」との意見があったという。

 

■スマホ、タブレット型端末で読める!「検証 福井の原発は安全か」のご案内
■福井新聞社のiPad版電子書籍「終わりなき衝撃 福島第1原発事故の10日間 原発立地県福井の報道」のご案内

福井のジャンル

福井新聞ご購読のお申し込み 福井新聞電子版購読のお申し込み

ニュースランキング

弔電サービス「わたっくす」

ぷりん

福井新聞文化センター 風の森倶楽部


〒910-8552 福井県福井市大和田町56

TEL:0776-57-5111

本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断掲載を禁じます。