社会:学生の半裸写真、屋外で撮影/元准教授セクハラ/宮崎大が発表
2012年06月29日
宮崎大学(宮崎市)は28日、教育文化学部の40代の元男性准教授が、複数の女子学生の半裸写真を野外で撮影し卒論に掲載して提出させるなど、懲戒解雇に相当する不適切な行為があったと発表した。3月末に辞職しているため懲戒処分はできないが、退職金の不支給を決めた。元准教授は「写真は学生が撮った」などと主張してハラスメント行為を否定しているという。
被害を受けた学生からの申し立てを受け、大学が調査していた。大学によると、写真は計十数枚。被写体は研究室の女子学生4〜5人で、一部加工されているが、上半身裸や下着姿で顔も判別できる状態だった。
また写真は元准教授がデジタルカメラで撮影。学生は指導への影響を恐れて断れず、「特定できないように画像を処理してほしい」と頼んだが聞き入れられなかったという。他にも▽元准教授が勧めた就職先を断った学生への暴力や嫌がらせ▽女子学生の体のサイズを言いふらす−−などの申告があり、男女学生約10人が被害を受けたと見られている。