SNS化するLINEは、mixiの息の根を止めてしまうのだろうか

2012/07/03


LINEがSNS化を発表しました。これはかなりインパクトがあります。


モバイルSNSとなるLINE

本日、LINEはHello, Friendsというカンファレンスを開催しました。その中でもっとも注目すべき発表が、SNS化に関するもの。

さらに2つの機能を今後リリースする。
コミュニケーションだったLINEにSNS機能を追加。

1つは「ホーム機能」
自分の場所。デコレーションできる。

2つ目は「タイムライン」
友人のアクティビティが流れる。
友だちがいろいろな投稿をしたことがわかる。

LINEイベント「Hello, Friends」の文字起こし #line_hello

タイムラインはまさにFacebookやツイッターを想像して頂ければ良いでしょう。LINEに「つぶやき」機能が追加されるとも表現できます。


このタイムライン機能は、Facebookの存在を脅かすだけでなく、mixiの息の根を止める可能性があると僕は考えます。

まず、mixiとLINEのターゲットユーザーは、Facebookのそれよりも近しいと考えられます。マスマーケティングを行っていることもあり、LINEはインターネットに疎いような、中高生や女性層にも浸透し始めています。

さらに、mixiはスマホでのメッセージングの市場にうまく参入できているとは言えません。スマホアプリ自体も使いにくく、ユーザーの離反を招いているという指摘もあります(僕の周りでも、スマホになりmixiから離れた人は多いです)。

今後スマホが浸透していくことは明らかですから、このままではmixiはユーザーのコミュニケーションをLINEに奪われていく可能性が高いと考えます。スマホユーザーにおけるプレゼンスの拡大は、mixiにとって大きな課題なのではないでしょうか。


既に登録ユーザー数ベースでも、LINEはmixiに匹敵する規模になっています(アクティブユーザー数だと既にLINEが抜いている可能性も)。

SNS化により、10億メッセージというアクション数はケタ違いにもなるでしょう。その他もろもろ、LINEの猛追はまだ続いていきます。


順調にシェアを伸ばしているFacebookも、LINEは恐るべき存在と言えるでしょう。既に 月間アクティブユーザー数ベースではFacebookを抜去っています。多分に感覚的ですが、少なくとも中高生にとっては、LINE>Facebookという構図が成り立っているような印象も受けます。


LINEが国内最大のSNSとなる日は目前です。僕たちの生活はもちろん、マーケティングのあり方も変わっていきます。今後の動向に引き続き注目です。