cherryを通り過ぎて
駅に向かう。
電車に揺られながら
今後のことを考えた。
門川先生が
このまま見つからなかったら
麗華は一生
この世界に
居続けるのだろうか。
私の復讐心は
いつかどこかで
消えてしまうのだろうか。
誰が
救われるのだろうか。
ふと
目の前の女性が
化粧を始めた。
車内で化粧をしている人をみると
いつも感心する。
よく人前であんな
醜態を晒せるものだと。
だいたい電車の揺れで
ラインとかうまく引けて
ないんじゃないかとか
スッピンでここまで
外歩けたんだから
そのままでいいじゃないかとか
いろいろと考えてしまう。
そして最近気付いたことは
美人は人前で化粧をしない。
私の勝手な統計だけど。
渋谷について
化粧を終えた女性の後に続いて
電車から降りた。
メイク後も顔は大して良くならない。
いっそ劇的に変化してくれたほうが
車内パフォーマンスって感じで
視界に入っても不快には
ならないんだけど・・・。
そんなことを思いながら
ピンサロに向かった。
「さくらさん!お待ちしてました」
『店辞めてきたよ』
「え!?本当ですか?」
『だからメディアいいよ』
「ありがたいです。」
店長と雑談を交わしながら
契約を進めていく。
HP用の写真や
店用の写真撮影の
日取りを決めて
その日は帰った。