AbeRei /阿部玲 BLOG

ギタリスト & IWJ(Independant Web Journal)スタッフ 阿部玲のブログです

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突然ですが、ブログを移転することにしました。
移転先→ http://hachi8.com/rei

特に震災以降、とりつかれたように書き続け、たくさんの出会いも生んでくれたアメブロを去るのは寂しい限りです。読者登録、アメンバーになって頂いた方ありがとうございました(お手数ですがブックマークを変更お願いします)


きっかけは次の通りです。

今年秋に、宮城で一万人規模のボランティア集会があるそうなのですが、その主催に関わる一人の学生と会いました。
当初は、私にそのイベントで演奏して欲しいという話でした。
しばらく彼はそのイベントを開催するにあたっての動機を熱心に話してくれ、その熱い想いに、当然ながらと応援したい気持ちでいっぱいでした。
が、同時にすぐ私は不安がよぎりました。

予定されている会場が、白石市と蔵王町の間ぐらい、つまり宮城でも南部の方だったからです。
宮城は仙台市をはじめとして中心部は東京と変わらないぐらいの放射線量ですが、当然ながら福島の県境に近づくに連れて、線量は高くなっていくのです。
私はまずその場所の線量がどれくらいかを調べないことには、話が進められないと思いました。
もし高かったとして、自分はそれでも演奏の依頼があったからといって、仕事だからといって、受けるか?
答えははっきりしている。NOである。

自分の音楽を聴いてもらいたいから...お金になるから...お客さんの安全が守られない所で知らぬ顔で演奏する?

絶対にない!(私がここ何年も続けて来た飲食店でのライブを最近行っていないのも、実はその理由だ)

さて、自分が断るのは簡単だ。しかし、苦労に苦労を重ねて、やっとの思いで会場をおさえた学生に、その事実を突きつけられるのか?
いや、ここでの同情は悲劇を生むだけだ。
放射線の影響が実は後になってみれば大したことが無かったとしても、そのようなグレーな場所で開催すること自体、たくさんの非難をあびるのは予想できる。
3月11日に福島県郡山市で行われた大集会に多くの非難の声があったように...

私はまず、「最低限、(木村真三さんのような)専門家をアドバイザーにつけ、放射線量を測って正確な情報を告知すること」を提案した。

「っていうか、キノコ食ってないよね?」
「え? そうなんスか...?」
「................」

この会話だけで全てが分かるでしょう....


彼らは何も知らない。。


翌日、ショックを受けた彼の熱烈な依頼によって、5、6人の学生たちを前に簡単な「放射能講座」を行った。


彼らは、何も知らない。。。



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彼らが知らないのは、罪がない

そもそも、今まで選挙権すら無かった


これから先何十年も未来がある彼ら、そして、健康被害が懸念される若年層

これから社交的な飲み会とか、断れない集まりとか、外食が多くなるだろう

そして将来の日本を背負って立つ、一番影響力が大きく、一番心配な彼らに対し、周りの大人は何をやっているのだ?

私はここ一年で学んだ、「国が基準としてるICRPとはそもそも...」「読売をつくった正力松太郎は原子力の父と呼ばれ、そもそもテレビとは...」
短時間で一気にまくしたてるしかなかった 
おそらく宗教とかネットワークビジネスの勧誘にも免疫の無い彼らだから、素直に聞いてくれていたが、端から見たらかなり怪しい教祖だったろう(笑)

私のブログをず~っと読んで下さっている方たちにはもはや常識的なことでも、世の中にはまだまだ全く知らない、「メディア洗脳の魔法がかかった子羊たち」が大勢いるのだ。
30歳にも40歳にもなってそれなのは本人の選択であるし、自己責任と言ってもいいけど、10代や20代に対してそれは、あまりにリスクが大き過ぎる。

もっともっと、簡単に伝わる資料(Webでも紙媒体でも)が必要だ。

衝撃を受けた主催の彼は、私の渡した紙の資料を持って早速「これから会う学生たちに伝えて回ります。っていうかIWJって何すか?自分もそこで働きたい!」とまで言ってくれた(笑)


ふり返ってみれば自分が学生の時、問題意識はあっても、実際にボランティアとして行動に移したことなんてなかった。それよりも受験から開放された自由を謳歌したくて、サークル活動で遊びまくってた。(ちょうどその頃が、チェルノブイリ事故が起った年なのである。今思うと、最低だ)

その同い年の彼が、彼らが、被災地のボランティア活動を継続しているというのは、将来の日本にとって宝中の宝なのである。

その彼らを、放射線による健康被害によって失うわけにはいかないのだ

そのリスクが証明できないものであっても、ゼロで無い以上は、限りなく低く抑えなくてはいけない。



長くなりましたが、私がブログを移転する理由は、これです。

今後はアーカイブの検索を見やすいものにし、固定ページで情報をまとめていきたいと思います。

アメブロでは長い間ありがとうございました

引き続き移転先でもよろしくお願いいたします





 













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