民主党:小沢元代表離党届 小宮山・松崎両氏も 「一からやり直す」 /埼玉
毎日新聞 2012年07月03日 地方版
民主党の小沢一郎元代表らが2日、離党届を提出し、県選出の国会議員からは小沢氏に近い小宮山泰子氏(埼玉7区)と松崎哲久氏(埼玉10区)の衆院議員2人が加わった。消費増税法案の衆院採決を巡って生じた同党内の亀裂は党の分裂に発展し、政権交代を実現した同党関係者からは一様に落胆の声が漏れた。【中山信、木村健二、西田真季子】
「初志を失った党を離れるしかないと思うに至った。有権者の厳粛な負託に応えるために、一から出直す覚悟で新たな政治運動に邁進(まいしん)する」。松崎氏は離党届提出後、声明を発表。東京から地元に戻り、支持団体などへのあいさつ回りに汗を流した。
松崎氏は前日の1日に坂戸市内で支持者約60人を集め、離党に至る経緯を約2時間半にわたって説明した。消費増税法案に賛成した民主党衆院議員を「増税、増税と鬼代官のようなことを言っている」と批判。「もはや、この党にとどまることはできない。党を離れて新しい政党を作り、もう1回、一からやり直さないといけない。私は小沢さんの下で、日本に民主主義を定着させる努力を続けていきたい」と述べ、理解と協力を求めた。