韓国鉄鋼大手のポスコは、外国の鉄鋼メーカーとして初めて、トヨタ自動車に部品を納入する業者で構成する任意団体「協豊会」に加盟した。
ポスコの日本法人、ポスコ・ジャパンは今年4月に開かれた協豊会の総会で日本企業2社とともに新規加盟が認められた。協豊会はデンソーなどトヨタの1次下請け企業22社で構成されており、鉄鋼業界では新日本製鉄、JFEスチール、住友金属工業などが加盟している。
ポスコは協豊会加盟により、トヨタという大口顧客を確保した。トヨタはウォン安の恩恵を得ているポスコから鋼板を輸入し、生産コストを削減できる見通しだ。ただし、ポスコに技術を不正使用されたとして、約1000億円の損害賠償訴訟を起こしている新日鉄など日本の鉄鋼メーカーからのけん制が強まるのではないかとの見方もある。