10大企業の上半期業績、サムスン・現代自以外低迷か

 証券情報サイト「FNガイド」の集計によると、韓国の10大企業グループの今年上半期の業績は、サムスンと現代自動車が好調だった以外は、低迷する見通しだ。

 サムスンの主な系列企業11社による上半期の営業利益は、前年同期比65.2%増の14兆7000億ウォン(約1兆200億円)が見込まれる。売上高は22.7%増の133兆ウォン(約9兆2300億円)、純利益は54.1%増の12兆2000億ウォン(約8500億円)となる見通しだ。

 サムスンの好業績は、サムスン電子がアップルを上回り、スマートフォンと従来型携帯電話端末で世界首位の座を固め、半導体部門も好調だったからだ。サムスン電子は、第2四半期(4-6月)に売上高が50兆2000億ウォン(約3兆4800億円)に達し、初めて50兆ウォン(約3兆4700億円)を超える見通しだ。

 海外市場が好調の現代自動車グループも業績が改善した。主な系列企業7社の上半期の営業利益は14.2%増の9兆9000億ウォン(約6900億円)が見込まれる。売上高は10.5%増、純利益は13.1%増との予測だ。現代自動車と起亜自動車は、世界的な販売増と為替効果で、第2四半期の売上高はそれぞれ21兆8000億ウォン(約1兆5100億円)、13兆ウォン(約9000億円)と予想され、過去最高だった第1四半期の業績を上回る見通しだ。現代自の下半期の営業利益は18%増の9兆9000億ウォンとの予想だ。

 残る企業グループの業績は伸び悩むとみられる。LG電子などLGグループの主な系列企業10社による上半期の売上高は2.4%増の73兆3000億ウォン(約5兆800億円)にとどまる見通しだ。営業利益は6.8%増の3兆ウォン(約2100億円)、純利益は2.3%減の2兆2000億ウォン(約1500億円)との予測だ。

 SKグループの系列企業8社も上半期の売上高が8%増の127兆ウォン(約8兆8100億円)となるが、営業利益は21.7%減の6兆ウォン(約4200億円)、純利益は35.4%減の2兆7000億ウォン(約1900億円)が見込まれる。ロッテグループとGSグループの営業利益はそれぞれ36.8%、34.4%の減少と予想。このほか、現代重工業、ポスコ、ハンファも営業利益がそれぞれ35.8%、32.2%、53.5%落ち込む見通しだ。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者
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