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【サッカー】

丸山“五輪初弾”決める

2012年7月3日 紙面から

 ともに負傷にも見舞われ、五輪代表入りなるかが注目を集めたFW丸山桂里奈(29)、岩渕真奈(19)の2人がそろって選出された。落選の危機からはい上がった“ギリギリガール”が、なでしこジャパンを初のメダル獲得に導く。

 発表からおよそ3時間後。所属する大阪高槻のクラブ事務所前に特設された会見場に、丸山は現れた。その表情からは高揚感よりも落ち着きが見て取れた。

 「本当に素直にうれしいし、ここからが勝負だなという気持ちでいっぱいです。発表の時はドキドキしたけど、今まで一生懸命やってきて、つらいリハビリもしてサッカー選手としてだけじゃなく人間として成長したので、その辺はいいかなとも…。うまく伝えられないけど、やれることはやったというのは強く持っていました」

 昨年のW杯準々決勝のドイツ戦で決勝ゴールを挙げ、その存在感を示したが、同年9月のロンドン五輪最終予選の中国戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。今年6月のスウェーデン遠征で約9カ月ぶりに代表復帰を果たしたばかりで、五輪代表候補としては当落線上にいた。最近では夢に佐々木監督が毎晩のように登場することを明かし、メディアを通じてアピールしてきたが、落選も覚悟。夢について問われると、「きのう(1日)は出てこなかった」と、どちらに転んでも、心が揺れ動かない境地まで達していたようだ。

 代表での役割も心得ている。「今のコンディションは100%だけど、100%以上にもっていきたい。自分が途中で出ることで流れを変えたり、チャンスをつくっていきたい。(個人的には)3度目のオリンピックだけど、これまで得点を決めていないので貪欲に狙っていきたい」と声を弾ませた。選手生命の危機からはい上がった精神力を大舞台で発揮する。

  (中山隆志)

 

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