双子の洗脳
◆続・アレフの本
『実践・チャクラとクンダリニー ――覚醒・解脱へ導くヨーガの奥儀』
この内容について、読んだ人から「生死を超えるの再パクリ、麻原のコメントがそのまま載っている」と情報を頂いた。だとしたら今回の出版は、アレフ側ではそれなりの覚悟の上での判断ということになる。竹井君はさらし者。人が良いから損な役回りですな。
「アサヒ芸能」にオウム被害弁護団の中村裕二弁護士がコメントしている。その内容にもあるが、アレフが麻原説法集などを販売・収益をあげて来たことを問題視している。その上で「埼玉県内にまた施設を確保した」とのこと。
著作権問題は、オウム残党を殲滅したい被害弁護団から何度か問題視されてきた筈。よって今回正々堂々麻原説法本を出すまでには、法律問題だけではなく教団のスタンスを外部に示す意味での重大な意志決定がなされたと見るべき。
ところでこの問題をブログでも指摘した上祐氏自身も、「覚醒新世紀」という本で「生死を超える」をパクった経緯がある。これは内部で「正大師が尊師の真似をして良いのか」と問題視する人間もいた。その経緯とどう関係あるのか、またそれは問題視されないのか、という懸念もある。
◆日英米バブル
上記のような話をすると、「麻原の洗脳から解き放たれない信者が問題だ」と小生が述べているように思うかも知れない。拘置所で糞尿垂れ流しの麻原説法を持ち出すなど、信仰自体が破綻していると思われるかも知れない。そこに走るのは、信者が追い詰められているか、調子に乗っているか、どちらかであろう。信者は増え続けているのだから、むしろ調子に乗っているのかも。「上祐の麻原隠しを止めてよかった」と。
しかし小生の主張は、オウムを批判する一般大衆も、拝金主義・資本主義の洗脳下にあるということ。同じ一神教、双子の鏡写しのようなもの。
相変わらずスペイン国債は、金利7%前後に高止まりしている。ではそのお金がどこに流れているかというと、日米英の国債である。「安全資産」としてそれらの国債を買うわけである。が、買っている人も本気で安全だと思っているのではなく、他に選択肢がないから相対評価で買っているに過ぎない。先週か今週のエコノミスト誌においても、「ユーロ危機で日米英国債に資金が流れ込んでバブル状態になっているが、いつはじけてもおかしくない危険な状態」としている。この状態について、「先が見えない、着地点が見えない経済危機」との専門家複数の意見を引用している。
小生がブログを始めた当時は、サブプライム問題前の「史上最長の景気拡大」と言われていた時期だった。その後リーマンショックが起こっても、専門家は「世界経済は盤石だ」などと述べ、ここでもそのような内容を引用したコメントがあった。しかしその声も大分影を潜めて、にっちもさっちも行かない袋小路状態だと認めつつあるようだ。国債のGDP比200%超の日本が超低金利なのは明らかなバブル。資本主義の延命には、もはや糞尿ならぬ紙幣の垂れ流ししかないが、破綻状態に至るのは明らかに思える。
バブルが弾けると、金利が上昇すると共に、現物資産が高騰し出すであろう。資源食料エネルギーの高騰である。市民生活はますます苦しくなる。追い詰められたその鬱憤晴らしとして、オウム含めたカルト問題も叩かれる可能性はある。
しかし一つはっきりしているのは、そのような国債バブル崩壊によるインフレ等の経済混乱が起こっても、アレフ出家者は一番強いということだ。何しろメシを食わない、金を使わない。昨夏は放射能の関係で窓を閉め切ったにもかかわらずエアコンを付けない、そういう悪環境でのタダ働きに慣れている。どういう環境でも彼らはゴキブリのようにしぶとく生き残るだろう。
それは洗脳されているからだ、というかも知れない。しかしなぜ彼らが信仰を持ち続けているのか、どういう過程で信仰に入ったのか。今の社会情勢にも共通する背景事情について、現代人はよくよく考えてみるべきだと思う。自分たちの足下の問題(拝金主義・資本主義)を見つめ直すために。
あ、勿論、逆にアレフの人は、社会の人が何を考えているかをよく考える必要があるんだけどね。お互いに相手の否定している要素をよく見るべし、ということ。
◆おまけ
苦しい一般庶民生活は小生の活動にも相当影響がある。貸したお金が返ってこない、だけではなく相手も逃げ続けるため連絡がとれなくなる。そこである法律家に相談したが、その会話。
野田「少額訴訟とか訴えを起こすって言うことであれば、住民票とか戸籍とか申請して取れるんですよね?それで住んでる場所を特定できますよね?」
法律「借用書とか取っていれば、そういう書類を見せて請求できる。」
野田「一番新しい住民票の所に相手が住んでなかったら、訴状はどうなるんですか?」
法律「公示送達という方法で送達になる。」
野田「じゃあ相手が出てこないから、一発で判決確定するんですね?」
法律「簡単に確定するけど、相手が捕まらないとお金も取れないじゃん。」
野田「そうですね、無駄骨ですね。」
法律「そもそも住民票ほったらかして逃げ回っているヤツなんて、みんなお金ないやつばかりだよ。仮に捕まえてもお金とれないよ。」
野田「そうですね。」
法律「逃げ回っているヤツでお金持っているのはオウムだけ。」
爆笑・納得・意味分かるよね?
コメント
>しかし一つはっきりしているのは、そのような国債バブ ル崩壊によるインフレ等の経済混乱が起こっても、アレフ 出家者は一番強いということだ。何しろメシを食わない、 金を使わない。昨夏は放射能の関係で窓を閉め切ったにも かかわらずエアコンを付けない、そういう悪環境でのタダ 働きに慣れている。どういう環境でも彼らはゴキブリのよ うにしぶとく生き残るだろう。
以上の記述、もっともですね。
アレフ出身ではないのですが、真っ当な価値観だと思います。
私は美術っぽい仕事もしているので綺麗なものは目がないけれど、大量消費型文化はそもそも非常識で違和感があります。
なので手持ちの服は靴までほとんど他人のお古ですし、それで本当に十分です。
今日も家庭教師先で現在のこうした事について中学生と話して来たのですが、農地といえは過度な奉仕無しにも生きる糧を与えるのに対して、無意味・過剰な時間的その他諸々の搾取が罷り通っているのを、子供でさえ異常な疲れを通して解っているのでした。
必要なものなんて、それこそ身体に悪くない繊維製品一通りと、日々採れる野菜が少々あれば良いのに。
そんな結論になったので、この記事とても共感しました。
ヤマギシ会ではありませんが、ほんとうはあんな風にやれたら良いのにな、、、などと思います。
また是非拝読させて戴きますね。楽しみにいたしております。
野田さんって見た感じは堅物に見えますけどブログとか結構読みやすく
面白いですね^^
内容も私の好きなジャンル(経済、オウム、ホームレス支援等)なので
癖になります。
しかも義捐金まで支払って、ボランティアまでやって
あれですかね、宗教を極めると人間そうなるんですかね?
私には真似できません><
これからもちょくちょく拝見させて頂きますので頑張って下さい。
ええーーーっ?そうなの?
それって過去の権威を借りてるだけじゃないの?
アレフはオウム時代のバイブルを振り回すだけなの?
「アレフのいま」の体験で勝負するなら分かるけど、ひどいなぁ。
もし修行して覚醒したいって人が入信したらどうするんだろう?
もし覚醒したとして、その人の心身の無事は誰か面倒見きれるのかな?
当時のオウムの覚醒力は確かに凄かったけど、指導者はたいへんなリスクを背負ってたんだよ。そういった体験を絶対に甘く見ちゃいけないよ!!!!!!!
ルントラブルで苦しんだり、潜在意識に没入して
通常の意識状態に戻れずに可笑しくなってしまったら大変だ!!
今読んでる途中です。
勿論、アレフには入りませんが。