関学大との練習試合でループシュートを決めたグランパスのFW巻(中)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは1日、横浜M戦(6月30日・日産ス)に先発出場した主力を除く控え組が愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで関学大と練習試合を行い、1−0で勝った。FW巻佑樹(28)が技ありのループシュートでチーム唯一の得点を挙げ、存在感をアピールした。
「剛」のイメージが強い巻が「柔」で魅せた。関学大戦の前半35分、ペナルティーエリアの右サイドでボールを持った次の瞬間、右足で放ったシュートはフワリと弧を描いてキーパーの頭上を越し、ネットに収まった。
同僚のMF藤本ばりのループシュートに、グランパスのスタッフ陣から思わず歓声が上がる。巻は「ノリですよ。ボールを持った瞬間、キーパーが前にいるんじゃないかと思って」と苦笑した。
ヘディングが強い巻にしては珍しいフィニッシュ。実は練習で“試行済み”だった。「練習でやったらナリさん(GK高木)が悔しがった」と巻。ひそかにレパートリーを増やしていた。
FW玉田の戦線離脱で前線が手薄な今、巻は途中出場から流れを変えるスーパーサブとして起用されている。「自分に求められている役割をしっかり果たす。得点ももちろん狙う。きょうのようなゴールを公式戦でも決められたらいいですね」
今季はJ1で8試合(84分)に出場してノーゴール。力に技をプラスした巻が、そろそろ今季初ゴールを決める。 (木村尚公)
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