2012年7月2日
大阪府・市両議会は2日、2011年度の政務調査費の明細を公表した。昨春の統一地方選挙で大量当選した大阪維新の会の新人の府議、市議らにとっては初の公開となる。使い道には、当選後に開設した事務所の備品代など、議員活動の「初期投資」への支出が目立った。
維新大阪市議団の新人議員20人が申告した政調費のうち「事務遂行に必要な経費」として認められた事務費支出は平均で約90万円。2期目以上の維新市議より約33万円高かった。
維新市議で事務費が最高額だったのは、新人の大橋一隆市議(34)で175万円。エアコン8万4千円、間仕切り7万7千円、キャビネット17万1千円といった備品のほか、ゴム印代7万1千円などの文房具代の8〜9割も政調費から支出した。大橋氏は「当選後に一からそろえた。自腹を切った分も相当ある」としつつ「新人はみな、政調費の支出がどこまで許されるか悩んでいる」と話す。