国民新党の下地幹郎幹事長は５日夜、党本部で記者会見し、連立離脱を宣言した亀井静香代表と亀井代表に同調した亀井亜紀子政調会長を「解任」したと発表した。同日夕、党所属議員８人のうち連立維持を求める６人が出席した議員総会で決定したと説明した。後任の代表には、自見庄三郎金融・郵政改革担当相が就任し、連立を維持するとしている。ただ、亀井代表は５日夜、東京都内で記者団に「（解任は）有効であるわけない」と否定しており、混乱が続く可能性がある。

　自見氏は会見で「亀井代表が大多数の意見に従わなかったことは残念。断腸の思いで解任した」と語った。下地氏は「役員は国会議員の総会で選出する」との党規約に基づく決定と説明。そのうえで、「除名はしておらず党所属議員は８人だ」と述べた。政調会長の後任には浜田和幸外務政務官が就くとした。６日午前に総務相あてに代表変更の異動届を提出する。