インターネットで児童ポルノを販売したとして、警視庁などは２日、東京都世田谷区太子堂３、無職、林嘉幸容疑者（４８）ら２０〜４８歳の男４人を児童買春・ポルノ禁止法違反（児童ポルノの提供など）容疑で逮捕した。児童ポルノを巡っては昨年４月にサイトへの接続を遮断する「ブロッキング」が導入されたが、規制をすり抜ける手口が使われていた。

　逮捕容疑は１１年１２月１６日、ＤＶＤ販売サイトを開設し、購入の申し込みをした関東地方の５０代男性に児童ポルノなどのＤＶＤ４枚を計２７２０円で販売したとしている。林容疑者ら３人は「自分はやっていない」と否認、１人は黙秘している。

　ブロッキングを導入したプロバイダー（接続業者）の利用者は、業界が児童ポルノサイトと指定したアドレス「ＵＲＬ」にアクセスできなくなっているが、林容疑者らは数字を羅列した「ＩＰアドレス」からは接続できることを悪用し、ブロッキングをくぐり抜けていたという。