民主党の小沢一郎元代表を支持するグループ幹部の山岡賢次衆院議員らは2日昼、国会内で輿石東幹事長と会談し、衆院で元代表を含む40人、参院で12人の計52人の離党届を提出した。小沢元代表は2日午前、輿石氏に電話し、離党する意向を伝えた。元代表らが国会内で輿石氏と会談、元代表らは7月上旬の新党結成を目指しており、民主党の分裂が確定した。
民主党の分裂は2003年に自由党と合併して以来、最大規模となる。
山岡氏は離党届の提出後、記者団に「今日のところは衆院40人、参院12人だ」と述べ、今後も同調者が増える可能性に言及した。ただ、一部の議員は「提出を撤回する」としており、離党者の数は減る可能性がある。新党結成など今後の対応について、山岡氏は「小沢元代表が記者会見する」と述べるにとどめた。
元代表は同日午前、衆院議員会館の自室で支持グループ議員らと会合を開き、離党後の新党結成などを巡って意見を交わした。
衆院で小沢元代表ら40人が離党しても衆院(定数480、欠員1)の民主党勢力は249で、過半数の240を超える。内閣不信任決議案などを与党だけで否決できなくなる55人にも全く届かない。
ただ、衆院で同調者が2人以上出れば、元代表に近い議員の多い新党きづな(9議席)と組めば内閣不信任決議案を提出できるようになる。
参院会派は12人が離党すれば92人となり、第2会派の自民党より6人多いだけとなる。野田佳彦首相の政権運営が厳しさを増すのは必至で、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の参院審議を前に民主党は重大な局面を迎える。
党執行部は離党届を提出した元代表ら52人や、法案に反対や棄権・欠席した党所属議員への処分について、首相も出席する2日の役員会で協議する方針だ。首相周辺には離党届を提出した小沢元代表らについて「除籍(除名)処分にすべきだ」との声が多い。民主党を離れて新党きづなを結成した内山晃氏らは除名処分としている。
ただ、元代表ら離党届を出した議員を除く「造反議員」は除名などの重い処分を避けるべきだとの声も多く、処分内容に差ができる見通しだ。
小沢一郎、山岡賢次、輿石東
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