【東京】日本では1日、2カ月の「原発ゼロ」期間を経て、最初の原発が再稼働に向けて起動された。電力不足への懸念が当面、福島での事故を受けた原発への不安に勝った形だ。
関西電力は1日午後9時、福井県おおい町の大飯原発3号機で、核分裂を抑える制御棒の引き抜きを開始した。同社によると、9時間後には臨界に達し、早ければ4日に電力供給が始まり、その4日後にはフル出力になる見通しだ。
3号機は定期検査のため昨年3月に運転を停止。原発の安全性をめぐる議論が高まり、原発に抵抗する世論が強まる中で再稼働が遅れ、日本の全ての原発が停止状態となった。
関電によると、大飯原発ではこれまでのところ技術的トラブルは発生しておらず、原発に反対するデモ隊も障害になっていない。同社はデモ隊の参加者の数を示していない が、日本のメディアによると、先週末には約650人が原発周辺に集まり、約100人が原発の正面入り口を封鎖しようとした。
同社によれば、4号機も7月中に稼働の予定で、早ければ17日に起動し、24日にはフル出力になる見通しだ。
一方、6月29日には首相官邸周辺で大飯原発の再稼働に反対するデモが行われたが、警察によると、逮捕者は出ておらず、またその後は同程度の規模のデモも行われていない。