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空我「これが日常?」
やあどうも。
空我だよ。

今俺は、小学生として学校に通ってるんだ。

その学校の名は、「聖祥大付属小学校」。

……うん、それだけならまだ良かった。

だけど、俺のクラスの中にね。

高町なのは。
アリサ・バニングス。
月村すずか。

この3人がいるんだよね……。
そして、俺の隣の席なんだよね、なのはさん。

間近で見ると新鮮だ……実際、なのはさんは可愛い。あ、俺はロリコンじゃないよ?
いやいやそうじゃない……これさ、原作介入しろっていう神の思し召しなのか?
待てや、何のためにタタリの力貰ってんだよ。
タタリモードの俺とかどうみても悪役だよ!?
なのはの側に居ちゃ駄目でしょーが!

つーか俺は傍観していたいんだよ。介入する気なんて無いよ!

それこそ俺の力は人に対して振るうべきもんじゃないよ!非殺傷?何それ美味しいの?だってデバイス無いもの!





……閑話休題。





あんまり頭を抱え込んでいると、隣の心優しい悪魔(?)に心配かけるから止めておく。

変な転生者である俺なんかよりもっと良い男を見つけておくれ、なのはさん。絶対そこら中に転がってる。ユーノとかも良い男だと思う。



……あ、転生者で思い出したんだけど。



転生者は、俺だけじゃないらしい。



……と、噂をすれば……だな。



教室に、青髪の少女が入ってきた。

確か……名前は、神楽美貴、だっけか?
つい最近クラスの自己紹介したばっかだしな……まだ覚えきれてない。

で、この神楽って奴。
どう見ても容姿が某ハートフル(ボッコ)アニメの報われない少女剣士だ。

原作にはいなかったはず、そしてあまりにも酷似し過ぎ。
間違いなく転生者だ。
ちなみに俺の容姿はワラキアじゃないよ?普通の黒髪黒目だよ?普通で悪いかこんちくしょう。

……ま、他に転生者が居たからって、どうこう言うわけでもない。

俺はタタリ。

原作という名の演劇を、ただ傍観していればそれで良いんだ。


















……とか啖呵きっといたのになぁ……。

「……」

……何で俺睨まれてんの?

えーと、状況説明。

俺帰り道。

目の前にどっかで見たような少年。

……うん、解らん。
誰だ、他人に説明出来るようになれば理解している証拠だとかぬかしたの。説明してもさっぱり解らんじゃないか。何で睨まれてんのかとか。

っつか、その格好にその容姿……。

「……エミヤ、か」

言えば、そいつはピクリと反応した。

エミヤ。
誰かのためにひたすら戦い続けた、最高のお人好し。

人によってその生き様の捉え方はそれぞれだろうけど……。
俺は、あまりにもかわいそうでバカなお人好しだよな、と思ったのを覚えている。

「てめえも、転生者……か」

うお、エミヤにそっくりじゃないにしろそんな外見で「てめえ」とか言われると違和感が。
気になるんだけどその白髪何とかならない?っつか、小学校の奴らも気にしないのか?青髪とか金髪ならまだしも、白髪って……。

「ん、そうだけど。何の用かな?」

「てめえ……なのはとはどういう関係だ?」

げ。
そういう類か!

「……あー、そのなんだ。俺はあくまであいつの隣の席であって……別に恋愛感情とか抱いてないし。気にすんな、あいつを狙うならご自由にどうぞ」

「んな!?てめえ勘違いすんなよ、別にそんなんじゃねーからな!?」

……いや、そんな焦りながら言われても。惚れてんのバレバレじゃん。
ちょっと、つついてみよう。

「んー?じゃあどんな関係なんだい?」

「どんなって……大切な、妹分だけど?」

……え?

「ええと……名前を伺っても?」





「吾郎。高町吾郎だよ」





……マジで?
まさかの所に転生しちゃったよこの人!?
うわぁ原作介入なんてレベルじゃないよもう!原作ブレイクだこれ!?

「……まあ、血は繋がっていないけどな。生まれてすぐの頃、捨てられていた所を士郎さんが拾ってくれたんだ」

そうだったのか……。

「しかし、あんまりシスコン気味なのも良くないよ?あの家族の男共の悪影響受けてないか?」

「……否定はしない」

仏頂面で苦笑とか、器用だなオイ。

「まあ良いや、バカな事聞いちまったな。いや何、転生者ってたまにナデポとか、ふざけたもん持ってる奴居るって言うじゃん?てめえもそうだったらぶちのめそうって思ってたんだ。余計な時間取って悪かったな……」

そう言うと、吾郎は元の服装に戻り……ってオイ。
あの赤い服装はやっぱバリアジャケットかよ!?
何セットアップしちゃってんのあんた!?
つーかデバイス持ってるんだ!良いなー欲しいなー。

そんな事考えてたら、吾郎はそうそう、と歩き去ろうとしていた足を止めて振り返った。
……まだ何かあるのか?

「てめえ、名前は?」

……あ。
そうだ、聞いただけで自分の名前言ってなかった。

「夜凪空我だよ。空我、で良い」

「そうか。じゃあな、空我」

ニッと笑い、また背を向ける吾郎。……畜生、イケメンじゃねえか。
……あ。一応聞いておくか。

「なあ!あんたも神様に転生させてもらったんだよな?」

相手がああ、と頷くのを見て、じゃあさ、と俺は続ける。

「その神様の名前……ゼウスだったり?」

「違うな。確か……フレイ、とか言ってたっけ」

フレイ!?
よりによって北欧神話!?

ってことは、転生に関してはゼウスだけが関わっている訳じゃない、と……。
もしかして、神様の分だけ転生者いるんじゃないだろうな……だとしたら色々めんどくさそうだぞ……。










……あ。
ふと思いついて今の時期を確認する。

……原作開始、もうすぐじゃん。
……うん、マジで文才をください。
型月から、エミヤの力を召喚したぞ!
UBWはやらせたかったネタです、ええ。
まあ、吾郎を名脇役に出来る様に頑張りますよ!
次からは……とうとう原作入りかな……。
感想や指摘、ツッコミを心からお待ちしております。
では。


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