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とある少年のプロローグ
目が覚めると、辺り一面が、白一色。
……ここはどこだ?

「よく来たな」

その声に振り向いてみれば、なんか滅茶苦茶輝いてるじいさんいるんですけど。
身体に真っ白なローブを着込み、立派な髭まで黄金に輝いていらっしゃる。
……まさか神様じゃあるまいな。

「よく解ったのう。こんな場合、大抵は『夢オチか、なんだ』とか言ってしまうのじゃが」

心を読めるのか。流石神様。

……って、え?神様?

「そうじゃ。そしてここは、この世とあの世の狭間、といった所かの」



……マジで?



「えーと、説明よろしく」

「うむ。まず、君の現状なんじゃが……君は交通事故に遭ってしまったのじゃ」

「ふむ。んで、俺は本来死ぬはずではなかった、と?」

……だとしたらテンプレだね、これは。……いや、そもそも転生なんて非現実的な時点でテンプレも何も無いけどさ。

「うんにゃ、そんなものではない。……君は、たまたま転生出来る機会を与えられた。本当にそれだけじゃ」

……おやおや。
その流れは予想外。
……ま、あんまり気にする必要は無い……かな。

「……で、行き先は?」

「『リリカルなのは』……解るかの?」

思わずワァオ、と言った俺は悪くない。
だってリリカルなのはだよ?あんまり知らないけど。スターライトブレイカー、別名「約束された星の破壊」(嘘)が飛んでくる可能性有るんだよ?

「知ってるようじゃな……さて、君には、特典として1つ能力が授けられる。……何が良いかの?」

……さて、これが問題だ。
これによって俺の今後の振る舞いがだいぶ変わる……慎重にならざるを得ない。

……まあ、あんまり原作介入はしたくないしなぁ……。
どちらかと言えば、傍観していたい。

……。良いね、良いの思いついた。



「……タタリの力をくれ」

「……またえらく難儀なものを選んだのぉ」

「知ってんのかよ神様。良いじゃん、ワラキアの夜は悪い奴じゃないんだし。結構面白いんだよね、あの能力」

「……何だかんだで皆殺しにする奴が、悪くない、か……。まぁ、どうこう言えるものではないの。それでは……良い一生を」


……うん、解ってた。
テンプレだ、気にしない。
でも、叫ばずにはいられない。



「ぼっしゅうとかよぉぉぉぉ!!??」



……落とし穴め。


























……ハイ皆さんどうも。

俺です。
あ、名前つきました。

夜凪やなぎ 空我くうが」です。

……うん、ツッコみたいのはよく解る。
でも俺が一番ツッコみたいんだ、我慢してくれないかな。

……いるかも解らない相手に大して喋りたくなるほど、これは……まあ、良いけどさ。

どうしてこんな名前を思いついた、至って平凡な我が両親よ。
……まあ、良いけどさ。

ちなみに、4歳になった時に俺は「俺」という自分の人格に目覚めることが出来ました。
ありがとう、神様。何だかんだで俺は黒歴史を見ずに済んだよ。結構あれキツそうなんだよな。

それと同時に、神様からの手紙が。





『元気にやっとるかの?儂じゃ。ワラキアの夜……タタリの力を君には授けたのじゃが、少し変わっているので伝えておく。まず、君はいつもは普通の体じゃ。【タタリ】になるには、君自身の身体を情報体として組み直す必要がある。ま、それは軽く訓練すればすぐに出来るようになるじゃろうて。』
『それから、君の魔力は現状はAランク。なお、潜在能力も実は渡しておるのじゃが……その名の通り、いつも使えるものではない。潜在能力は、その能力を心の底から君が望んだ時、それに適応するような形で初めて発現、以降は固定されるので……どんな能力かはなってみない限り、儂にも解らん。……願わくば、君の一生を豊かにする力であることを。じゃあの。   ゼウス』





……ゼウス?
俺はなんと、ギリシャ神話の最高神に吸血鬼の力を与えてもらい、そして転生したらしい……。
なんかすみません、ゼウス。

という訳で、俺は訓練を続けてきた。
とりあえず、自らを情報化、及びワラキアの代名詞の1つ、「カット」は出来るようになった。まあ、「カット」は少し離れたところを斬り裂けるだけなんだけどな!

そして……少し困るのは。

タタリの力を使うと、目から血が流れるんだよね……。

鏡で見たらビックリだよ。
スプラッターだよ。
見せられないよ、なんてもんじゃない。
親なんかに見つかった日には……申し訳なさ過ぎる。

後、血もやっぱり飲みたくなっちゃうんだよね……。
身体も吸血鬼か。ますます親に大して面目ないじゃないかこの野郎。
だから、吸血衝動をかんなり我慢してます。いやホント。










……とまあ、色々やっている内に。
原作開始の時は、だんだん近付いてきていた。
……ついにやっちまったよ。
反省はしていないけどさ。
これは、休憩の合間にとこちょこと、書き溜めていたものが具現化(?)した結果で、勢いのままでやっちまったものです。
超亀更新になるかと思われます。
ですが、これは感想などが無くてはマジで進まない物語です。はい。
なので、どうか感想などよろしくお願いします。
修正点とかマジで必要なので。
それでは。


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