携帯電話大手のソフトバンクの顧客情報が漏れていた事件で、最大手のNTTドコモやKDDI(au)の顧客情報も探偵業界で売買されていることがわかった。携帯電話の契約台数は1億2千万台を超えて国民1人に1台の時代だが、個人情報が漏洩(ろうえい)の危険にさらされている深刻な状況にあり、愛知県警は大手3社に捜査協力を求め、実態解明に乗り出した。
愛知県警は6月28日、岡山市のソフトバンクの携帯電話販売店元店長の横田太佑(だいすけ、33)と広島市の探偵業平田一雄(36)の両容疑者を、不正競争防止法違反(営業秘密侵害)の疑いで逮捕した。
捜査関係者によると、横田容疑者は平田容疑者の依頼を受けると、店の端末でIDを使ってソフトバンク全体の顧客情報を管理するシステムにつなぎ、調べたい人の自宅住所などの情報を調べていた。報酬として1件6千円を平田容疑者から受け取っていた。