ロンドン五輪メンバーきょう発表　丸山「チョードキドキ」

　初の金メダル獲得を目指すなでしこジャパンのロンドン五輪代表メンバー１８人が２日に発表される。前日の１日、プレナスなでしこリーグカップの４試合が行われ、五輪代表予備登録メンバーのＦＷ丸山桂里奈（２９）が所属する大阪高槻は、岡山湯郷に０−５で大敗した。右膝負傷から復活した丸山はフル出場したものの、シュート０本で最終アピールはならず。五輪代表選出は微妙な状況だが、丸山は「やることはやった」と吉報を待つ。　

　得点どころかシュート０本。五輪メンバー発表前の最後の一戦でスタメン出場した丸山だったが不発に終わり、「少なくとも毎試合１本はシュートを絶対に打つと目標にしているけど、相手ディフェンスも良かった。前に行けず、すごく悔しかった」と唇をかむしかなかった。

　チーム力の差で試合を支配され、前線で完全に孤立した。しかも前半はスコールのような大雨で、後半はまとわりつくようなすごい湿気。この悪条件は、右膝前十字靱帯（じんたい）断裂から復活し、コンディションが万全とはいえない丸山には厳しかった。

　１８人に生き残れるかははギリギリのライン。丸山自身も自覚しており、「チョー、ドキドキしている。すごい最近は挙動不審だもん」と心中穏やかでない。意識するあまり、最近はしばしば佐々木監督が夢に出てくるそうだ。夢の中では吉報が届いたとも言うが、現実の世界では２日についに審判が下される。

　最後は思うような結果を残せなかった。とはいえ、右膝に不安はなく、五輪で力を発揮できると自負する。これまで培ってきたものもある。「北京（五輪）もＷ杯も私は確定の選手ではなかった。いつも通りですね。やることはやった。途中から出て、しっかり流れを変えれると思う」。丸山はただただ信じて待つ。　（島田明）