ＥＸＩＬＥ　６ドーム７３万人　一族１０組豪華共演

　１４人組ダンス＆ボーカルグループ「ＥＸＩＬＥ」による初の６大ドームツアー「ＥＸＩＬＥ　ＴＲＩＢＥ　ＬＩＶＥ　ＴＯＵＲ　２０１２〜ＴＯＷＥＲ　ＯＦ　ＷＩＳＨ」が１日、札幌ドームでファイナルを迎えた。

　昨年の５大ドームツアーとの２部作となる今回のツアーには、ＥＸＩＬＥと、そのＤＮＡを受け継ぐ二代目、三代目Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ（ＪＳＢ）、Ｅ−Ｇｉｒｌｓら１０組のＥＸＩＬＥ一族（ＴＲＩＢＥ）が豪華競演。４月１４、１５日のナゴヤドームからスタートし、１７公演で約７３万人を動員した。

　「札幌、楽しむ準備はできてますか？　最高の思い出を作りましょう！！」。ＡＴＳＵＳＨＩ（３２）のシャウトに約４万人が小旗を振りながら大歓声で応えた。

　昨年のツアーと同じセットを使用。ステージ中央にはＬＥＤモニター付きの巨大な「願いの塔」（高さ４６メートル）がそびえ立ち、その周囲を直径８０メートルの回転式円形ステージが取り囲む。出演者はバックダンサーも含めて総勢３０３人と過去最多となる。

　約４時間半、全３８曲におよぶステージでは、ＥＸＩＬＥの前身となる初代ＪＳＢや、ＥＸＩＬＥに“吸収合併”される前の二代目ＪＳＢによる貴重なパフォーマンスも。ＡＴＳＵＳＨＩはソロのピアノ弾き語りの際、願いの塔の下で訥々（とつとつ）と胸の内を語り始めた。

　「２１歳で知らない世界に飛び込んで、いろんなことがありました。ボーカルＳＨＵＮちゃんの脱退や、のどの手術をしたり、ＴＡＫＡＨＩＲＯ、ＡＫＩＲＡの新メンバーに出会ったり…。すべての出来事が僕の強さにつながっていると思います。すべての足跡がこのステージにつながっていると思います。支え続けてくれた皆さんにあらためて感謝の気持ちを伝えたいと思います」

　リーダーのＨＩＲＯ（４３）と出会ってから１１年。ＥＸＩＬＥは日本を代表するアーティストに成長した。その背中にあこがれる後輩たちは、今回のツアーを通じて、未来を切り開いていくための大きな道しるべを見つけたに違いない。

　この日は、ＴＡＫＡＨＩＲＯ（２７）とＧＬＡＹのギタリストＨＩＳＡＳＨＩ（４０）を中心とする男女４人組のロックバンド「ＡＣＥ　ＯＦ　ＳＰＡＤＥＳ」がお披露目され、第１弾シングル「ＷＩＬＤ　ＴＲＩＢＥ」（８月２２日発売）など３曲を披露した。

　２００５年に「ＧＬＡＹ×ＥＸＩＬＥ」としてコラボ曲「ＳＣＲＥＡＭ」をリリース。以降もリスペクトしあいながら新たな可能性を探していたところ、ＨＩＳＡＳＨＩが、ＴＡＫＡＨＩＲＯのボーカリストとしての男らしさにほれ込んだ。

　「大先輩に恵まれて、かわいがってもらいながらいい音楽を届けていきたい」とＴＡＫＡＨＩＲＯ。普段とは違い、目をギラつかせながらシャウトするロックな姿にファンも大興奮していた。同バンドの活動期間は今夏限定。