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【格闘技】

棚橋が初防衛 IWGPヘビー級王座

2012年7月2日 紙面から

武藤敬司(中央)、棚橋弘至(右)とリングに上がったゼロワンの橋本大地=東京・両国国技館で

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◇新日本プロレス・全日本プロレス創立40周年記念大会

 「サマーナイト・イン・両国 We are Prowrestling Love!」

▽1日▽東京・両国国技館▽観衆1万1000人(超満員)

 両団体を中心に総勢52選手が参加した祭典のトリで、棚橋弘至(35)が“日本のエース”となった。真壁刀義(39)をハイフライフロー(ダイビングボディープレス)2連発で破り、IWGPヘビー級王座の初防衛に成功。通算防衛回数を21とし、最多記録を更新した。また、3冠ヘビー級選手権はノアの秋山準(42)が太陽ケア(36)を退け、4度目の防衛に成功した。

 40周年の記念すべきメーンイベントで、棚橋がエースであるがゆえの試練を味わった。雑草キャラでファンからの支持が熱い真壁がパンチを繰り出すと歓声が沸くが、棚橋がキックで切り返すと「ブー!」の大合唱。王者は1万1000人の大観衆を納得させたうえで勝つことが義務付けられていた。

 力ずくで相手をたたきつぶす真壁からは、ラリアットやコーナー最上段からのニードロップと、打撃技を終始浴びせられた。声援で勢いづいているから、威力は普段の5割増しだ。だが、1980〜90年代に新日本と全日本の両団体で活躍し、この日特別ゲストとして米国から招かれたスタン・ハンセンさんに、21世紀のプロレスを見せつけたい。その思いが、こん身のハイフライフローへとつながった。

 次は22日の山形大会で田中将斗の挑戦を受けることが決定。また、橋本真也さんの長男、橋本大地(20)=ゼロワン=が、武藤敬司とのコンビで来年1月4日の東京ドーム大会に出場を直訴した。新しい敵は次々に現れる。

 棚橋は「合同大会で勝って、プロレスの歴史の一部になれた。ブーイングには慣れている。ファンの人たちは、棚橋というレスラーの楽しみ方を分かっている」と余裕のコメント。その一方で「少しは応援してほしいな」と本音もチラリ。そのころ、勝者が去ったリングには、熱戦に酔った観衆の棚橋コールが渦巻いていた。 (大西洋和)

 

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