レバ刺しそっくりのこんにゃく「マンナンレバー」

「絶品焼肉焼くべえ」の人気メニュー「マンナンレバー」 Photo By スポニチ

　「絶品焼肉焼くべえ」では昨年９月、レバ刺しそっくりのこんにゃく「マンナンレバー」をメニューに加えた。安斎さんも「食感が近かった。知らずに食べたらレバ刺しと思う人もいるのでは」と驚くほどのクオリティー。レバ刺し禁止を受け、同商品の注目度が急上昇している。

　開発したのは、こんにゃく製造会社「ハイスキー食品工業」（香川県）。昨年３月、寿司ネタ用のマグロをこんにゃくで作り、食品見本市で発表。直後に集団食中毒事件が起こり、食肉業界から「レバーを作れないか」の打診を受け、レバ刺し好きの社員を中心に開発に乗り出した。レバ刺し独特の色合いはトマトとイカスミを使用するなどして、８月下旬に完成を発表した。焼き肉店からの問い合わせが徐々に増え、９月に２０００パックだった出荷数が、今年５月には８万パックを超える人気商品となった。

　同社の菱谷龍二社長は「わたしたちのクオリティーを認めていただき大変にうれしい。ここまで反響があるとは予想していませんでした」とうれしい悲鳴。１０日からは家庭用マンナンレバーをスーパーなどで販売する。

　同社には愛好家から「やっぱりこれはこんにゃくにしか思えない」などの意見も届いている。「すでに改良に着手しています」と菱谷社長。特殊なエキスを加え、レバーの味をさらに追求。近日中に新商品として販売の意向だ。