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【社会】

徹夜で抗議、300人デモ 大飯3号機起動

2012年7月1日 23時46分

 大飯原発前では、再稼働に反対する市民らが30日から徹夜で抗議デモを続け、道路を封鎖した。福井県警と応援に駆け付けた愛知、富山両県警が敷地に無断で立ち入ったなどとして強制的に立ち退かせ、抵抗する市民らともみ合いになった。

 抗議の市民は約300人に上り、原発に向かう関電の敷地内の道路に自動車やロープなどでバリケードを築いた。原子炉起動に立ち会う経済産業省の牧野聖修副大臣は陸路を急きょ取りやめ、船を使って海上から原発内に入った。

 起動3時間前の午後6時ごろ。警察がスピーカーで立ち退きを求める中、道路をふさぐ形で約80人が座り込みを始めたため、総勢約100人の警察官が一人ずつ持ち上げて敷地外に運んだ。周囲にいた市民からは「横暴だ」などと怒号や悲鳴が上がり、騒然となった。

 30日の抗議デモを動画サイトで見て駆けつけた京都市の会社員藤田八起さん(31)は「これまでは一人が動いても何も変わらないと諦めていたけれど今は違う。原発は危険だし、止まっていてほしいと抗議したい」と訴えた。

 ただ、おおい町の住民からは「ゲートをふさいで騒ぎ、迷惑を掛けているだけ。以前から真剣に原発に反対してきた人の努力もぶちこわすだけでは」(50代男性)などと冷ややかな声もあった。

(中日新聞)

 

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