勿来海水浴場 海の家開設認めず いわき市
今夏、県内で唯一海開きをするいわき市の勿来海水浴場について市は２７日、あらためて海の家の開設を認めないことを示した。同日、市内の勿来の関荘で開いた勿来・小浜海水浴場安全対策会議で市の渡辺弘幸観光物産課長は「万が一、津波が発生した場合、安全対策、環境衛生両面から、海の家を設置しない」と述べた。
海の家の事業者は、海水浴客の着替えやシャワーを使う場所となることなど設置の必要性を訴えた。しかし、勿来・小浜海水浴場安全対策委員会の渡辺徳二委員長が「市の方針を尊重する」とし、市の方針を受け入れることを表明した。ただ、事業者でつくる勿来観光事業協同組合の中山伸一郎副会長は市に対して損害賠償請求する考えを示した。
海の家の開設については、２１日に開いた同会議で、市が認めない方針を示したことに事業者が反論し、紛糾した。
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