福島のニュース

置き去りの町は今 警戒区域 福島・双葉町

除染やがれき処理が手付かずで荒廃が進む中心街。瓦ぶきの建物は崩落したままで、歩道ブロックの隙間から雑草が伸びる=双葉町新山

町役場近くの海岸から見える福島第1原発。林立する排気筒や、廃炉作業を進めるクレーンの姿が荒波にかすむ=双葉町郡山

町役場から書類を持ち出す際に執務室の状況を防護服姿で記録する職員。物が散乱する光景は震災当時から変わっていない=双葉町新山

 福島第1原発事故で全域が警戒区域に指定されている福島県双葉町へ26日、町職員に同行して入った。役場は除染が手付かずで雑草に囲まれた状態で放置されている。目抜き通りの建物は崩れ落ちたまま。無人の町は時が「3.11」で止まっている。「希望的に言っても帰還まで10年かかる」。町の無残な姿は、帰還に悲観的な見方を示す井戸川克〓町長の言葉に現実味を持たせる。(福島総局・加賀山仁、写真部・坂本秀明)

(注)〓は隆の生の上に一


2012年06月27日水曜日


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