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【静岡】

生活福祉資金詐取容疑 島田の業者ら逮捕

 静岡県警国際捜査課と静岡中央署は二十六日、詐欺の疑いで藤枝市南駿河台三、不動産業滝本喜徳(75)、ともにブラジル人の富山市石坂新、自称中古タイヤ販売業ヒガシ・マルセロ・アキオ(41)、無職サトウ・ヘニー・キョウコ(28)の三容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は二〇〇九年十月二十日ごろ、ヒガシ、サトウ両容疑者が島田市のアパートに入居する際、約十六万円の初期費用が必要だったのに、県社会福祉協議会に水増しした金額を申請。住宅入居費の貸付金として、国から生活福祉資金三十八万四千円をだまし取ったとされる。

 同署によると、ヒガシ容疑者が犯行を持ち掛け、島田市内で不動産会社を経営する滝本容疑者がサトウ容疑者名義の虚偽資料を作成した。滝本容疑者は容疑を認め、二人は否認している。

 生活福祉資金は、低所得者や障害者の自立支援のため、各都道府県社協が窓口となり、住宅資金や生活費を無利子や低利で貸し付ける。リーマン・ショックを受け、連帯保証人が不要になるなど、貸し付け基準が大幅に緩和されていた。

 滝本容疑者らがだまし取ったのは、生活費や入居費用などに充てる「総合支援資金」。県内では約二千五百世帯が利用している。

 県社協の天野正之事務局長は「本当に必要な人が利用しやすいよう貸し付け基準を緩めている。不正な申請は言語道断で、毅然(きぜん)と対応したい」と話した。

 

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