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倉庫は暴力団の武器庫か 北九州
6月29日 5時6分

倉庫は暴力団の武器庫か 北九州
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28日、北九州市の住宅街にある倉庫で、拳銃や実弾のほか、軍事用のロケット砲とみられる武器が見つかり、警察は、この倉庫が暴力団の武器庫として使われていた疑いもあるとみて捜査しています。

28日午後2時ごろ、北九州市戸畑区の住宅街にある倉庫で、拳銃5丁と実弾50発余り、それに、軍事用のロケット砲とみられる武器などが隠されているのが見つかりました。
警察によりますと、この倉庫には、別の詐欺事件で逮捕された自営業の36歳の男が出入りしており、詐欺事件を捜査していた警察官が工具などに紛れて武器が隠されているのを発見したということです。
警察は、容疑者を特定せずに銃刀法違反などの疑いで倉庫を捜索するとともに、武器を押収しました。
押収されたロケット砲とみられる武器は、長さおよそ70センチ、直径が7センチほどで、中には砲弾とみられるものが入っているということで、警察は、詳しく鑑定することにしています。
詐欺の疑いで逮捕された男は、武器について「知らない」と話しているということです。
警察によりますと、この男は以前、暴力団と関わりがあったということで、倉庫が暴力団の武器庫として、使われていた疑いもあるとみて捜査しています。
現場は、JR鹿児島線の戸畑駅から南東におよそ500メートルの住宅街の一角で、捜索が行われている間、周辺の住民100人以上がおよそ3時間にわたって、一時、避難しました。

住民は3時間にわたって避難

住宅街にある倉庫から拳銃や実弾のほか、軍事用のロケット砲とみられる武器が見つかったことを受けて、周辺の住民100人以上がおよそ3時間にわたって避難を余儀なくされました。
警察は、倉庫から軍事用のロケット砲とみられる武器が見つかったことから、念のため、周辺の住民を避難させるよう北九州市に要請し、市は、28日午後8時前に、倉庫から半径25メートルの範囲にある93世帯181人に避難を呼びかけ、周辺の道路の通行も規制されました。
避難所となった浅生市民センターには住民100人以上が避難し、中には、つえをついて付き添われながら避難するお年寄りもいました。
市民センターでは、区役所が災害用に備蓄していた水やクラッカーが配られたほか、避難が始まってから1時間半ほどたった午後9時半ごろには、警察の担当者が市民センターを訪れ、危険な爆発物が発見されたことを説明しました。
避難している人たちからは「日付が変わるまでに帰宅できるのか」といった質問や、「情報をもっと早く教えて欲しい」といった要望が相次いで出されていました。
避難要請は、警察によって武器が運び出され、避難から3時間近くたった午後11時前に解除されました。
70代の男性は「しかたなく避難しましたが、みんなきつそうでした。ようやく帰れるのでほっとしています」と話していました。

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