トップページ経済ニュース一覧畑に太陽光パネル2160枚
ニュース詳細

畑に太陽光パネル2160枚
7月1日 16時6分

再生可能エネルギーによる電力の買い取りを電力会社に義務づける制度が1日から始まり、三重県菰野町では、制度の利用を考えている農家の男性が広大な畑の上に台を設置し、2000枚以上の太陽光パネルを敷き詰めました。

菰野町で園芸植物を栽培している農家の小掠三八さん(56)は、東京電力福島第一原発の事故のあと「原発の代替エネルギーが必要」と考え、みずから再生可能エネルギーの買い取り制度に乗り出すことを考えました。
そして、三重県の補助などを受けながら園芸植物の「タマリュウ」を栽培している5000平方メートルの畑に高さ2メートルの台を設置し、太陽光パネル2160枚を敷き詰めました。
「タマリュウ」は日陰で育つため、パネルで日光を遮られても問題はなく、パネルが稼働すれば、年間の最大発電量は一般家庭の150世帯分に相当する54万キロワットアワーに上るということです。小掠さんは、地元の中部電力と現在、買い取りに向けて話を進めていて、買い取ってもらえれば、パネルの購入や設置などにかかる費用を10数年で回収できるとしています。
小掠さんは「原発事故で、直ちに、すべての原発を無くすわけにはいかないが、少しでもエネルギーの確保に貢献したいと考えました。太陽光発電をしながら農業を行うこともできるので、東日本大震災の被災地での農業再生の参考にしてもらえればと思います」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ