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'12/6/30

「お屋敷」宿舎4棟を返却




 広島市中区上幟町の縮景園近くにある広島高検検事長の宿舎と、南区比治山本町に並ぶ高検次席検事、広島地検検事正、地検次席検事の各宿舎の計4棟について、広島高検は使用を取りやめ、中国財務局に返却する。いずれも庭付き一戸建ての「お屋敷」だが、老朽化が目立っていた。高検、地検の4幹部は順次、南区にある集合住宅の国家公務員宿舎に移る。

 検事長宿舎は、JR広島駅から西へ約800メートルの市街地中心部にある。敷地面積約1920平方メートル。約220平方メートルの平屋は1949年に建築された。中区上八丁堀の法務総合庁舎まで直線で約200メートルと近いため緊急時に対応しやすく、警備上の利点もあった。

 比治山宿舎は、広島駅から南へ約2キロの国道2号近く。3棟の敷地は計約2050平方メートルで、それぞれ約100〜125平方メートルの平屋が77年に建てられた。4宿舎の家賃は、国家公務員宿舎法に基づき約1万2700〜4万4100円。

 政府の事業仕分けなどを踏まえ、財務省は国家公務員宿舎を削減し、民間売却による収入を東日本大震災の被災地の復興財源に充てる方針。これに沿って広島高検が幹部宿舎の整理を検討していた。

【写真説明】広島高検が使用をやめる検事長用の宿舎




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