大飯原発3号機 原子炉起動へ7月1日 12時8分
運転再開に向けた準備が進められている福井県にある関西電力大飯原子力発電所3号機は、1日朝から最終段階の検査が行われていて、問題がなければ、1日午後9時から原子炉を起動する予定です。
国内で長期間止まった原子炉が動くのは、去年3月の東京電力福島第一原発の事故のあと初めてです。
先月16日に政府が運転再開を決めた大飯原発3号機では、原子炉の起動に向けた準備が進められていて、この間、比較的小さなトラブルが合わせて9件起きていますが、関西電力は、起動に影響はないとして、1日朝から設備の最終段階の検査を行っています。
このあと問題がなければ、午後9時から牧野経済産業副大臣や地元おおい町の時岡忍町長の立ち会いの下、制御棒を引き抜き始め原子炉を起動させる予定です。
大飯原発3号機の原子炉の起動は、およそ1年3か月ぶりで、国内で長期間止まった原子炉が動くのは、去年3月の福島第一原発の事故のあと初めてです。
3号機は、順調にいけば2日午前6時ごろに核分裂が連続して起こる「臨界」に達し、今月4日に発電を開始して今月8日にはフル稼働にする計画で、国や福井県などでは現地に担当者を常駐させて特別な監視体制の下、原子炉の状況などを確認することにしています。
原発ゲート前に反対グループ
原子炉の起動が予定されている大飯原発のゲートの近くには、30日から運転再開に反対するグループなどたくさんの人たちが集まって、1日も車と人とで原発に通じる道を封鎖しています。
集まった人たちは「STOP再稼働」と書かれた横断幕を掲げたり、太鼓などに合わせて「再稼働反対」と声を上げたりしていました。
関西電力によりますと、作業員などの出入りが難しい状態になっていますが、原発での作業に支障はないということです。
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