レバ刺し:販売禁止 焼き肉店では惜しむ声
毎日新聞 2012年07月01日 00時00分
メニュー表には「肉の生食には食中毒のリスクがあります」と記されているが、気に留める客はほとんどいない。テーブルでは「今日で最後だから」「めっちゃ、おいしい」といった会話が飛び交い、午後8時過ぎには約20食分のレバ刺しが売り切れた。
経営者の安田武博さん(67)は「食中毒のリスクがある以上、提供を一度やめて、考え直す機会になればいい」と規制に理解を示す。店では6月28日ごろから駆け込み需要が続いたが、今後は生レバー禁止による売り上げ減も予想される。「他に皆が喜ぶような料理があればいいんだけど、今は思いつかない。今日は生レバーをしっかり売り切り、明日から新しい気持ちでスタートを切りたい」と話した。【石戸諭】