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【グラニュース】


永井、4戦連発

2012年7月1日 紙面から

横浜M−名古屋 後半38分、同点ゴールを決める名古屋・永井(左)=日産スタジアムで(佐伯友章撮影)

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 名古屋グランパスは1点を追う後半38分、永井謙佑(23)が4戦連発となるゴールを決めて横浜Mと引き分け、勝ち点25で7位に浮上した。首位・仙台は2位・広島と引き分け、勝ち点32で首位を守った。磐田はFC東京に快勝、同27とし、3位に上がった。

◆横浜M1−1名古屋

 覚醒したスピードスターがチームを救った。1点を追う後半38分、MF藤本のロングパスをFWケネディが胸で落とすと、そこに待ち構えていたのは永井。「落としてくれると思っていた。シュートコースは見えていたし、あとは抑えて打つことだけを考えた」

 前節のG大阪戦で2得点したシーンと同じようなケネディのポストプレーからのボレー。たたきつけるように放った約20メートルのシュートが左スミへ飛び込んだ。「こういう苦しい展開でも勝ち点を取れた」。敗色漂う中での同点弾に、永井は会心の笑顔を見せた。

 疲労で足が止まる時間帯こそ、永井の見せ場だ。「相手が全力で走っているときボクは8割でも大丈夫。終盤になったらダッシュで抜け出せる」とスタミナに自信を持つ。暑さ対策も施している。試合前夜には、汗で塩分が不足しないように梅干しを食べる。「夏場は好き。周りがバテてくれる」とニヤリ。驚異のスピードを誇る男の足は、90分間止まらないのだ。

 これで4試合連続で計6得点。今季8得点でランク2位タイ。ゴール量産の背景にあったのは、ロンドン五輪メンバーが発表される「7月2日」。五輪アジア最終予選ではわずか1得点。ライバルは宇佐美、清武、宮市ら強力で、永井の立場は安泰ではなかった。

 「身近にロンドンという目標があって、ポジションを取り戻したい、先発で出たいという思いでやってきた。だからこういう結果になった」と永井。危機感をモチベーションに変え、発表前の最後の試合まで猛アピールを続けた。あとは選考結果を待つのみ。「これで選ばれなかったらショックでしょう」と笑った。

 グランパスにとって、五輪代表にとって、願ってもない点取り屋の急成長。「今はシュートを打てば入る自信がある」と語る男は、世界で戦うときを心待ちにしている。 (木村尚公)

 

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