警官情報不正取得:「協力者」複数存在か
毎日新聞 2012年07月01日 01時55分
愛知県警捜査員らの個人情報が不正に取得された事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された探偵業、平田一雄容疑者(36)が、ソフトバンク代理店元店長の横田太佑容疑者(33)=同容疑で逮捕=と知り合う以前、同じ代理店系列の別の店の女性店員から個人情報の提供を受けていたとみられることが30日、捜査関係者の話で分かった。平田容疑者は横田容疑者の退職後も情報を売買していた疑いがあり、県警は複数の「協力者」を抱えていたとみて漏えいの実態を調べている。
捜査関係者によると、横田容疑者は岡山市の代理店に勤務していた07年夏、別の店の女性店員を通じて平田容疑者と知り合い、直後から漏えいを始めた。
女性は端末を使って他県契約者などのデータを照会し、平田容疑者に契約者の個人情報を漏らしていたという。
だが、照会件数が通常よりかなり多かったため、不審に思った店側に事情を聴かれ、女性は店を辞めたという。この女性に代わって横田容疑者が協力者になったとみられる。
捜査関係者によると、横田容疑者は平田容疑者に07年夏から3年半の間に約1000件の個人情報を漏らしていた。