２年ぶりＢＥＧＩＮ「うたの日コンサート」　石垣島で過去最高１万人

　人気バンド、ＢＥＧＩＮの夏恒例となった「うたの日コンサート」が３０日、初めて出身地の石垣島で開催され、石垣市内の舟蔵公園に有料野外公演としては同島では過去最高の約１万人が集まった。

　昨年は台風に見舞われ、２年ぶり１１回目の公演は、快晴に恵まれた。最初にステージに立ったＢＥＧＩＮの比嘉栄昇（４３）が「石垣市民栄誉賞をいただくことになりました。そういう柄ではないんですけども、（賞に）恥じないように今後も歌を届けていきたいと思います」と報告すると大きな拍手がわいた。

　出演者９組の中で輝きを放ったのは、宮城県南三陸町から招かれた中高生の三線（さんしん）チーム「サンシンズジュニア」の４人。昨年、避難所にいた時、救援活動で訪れていた沖縄の自衛隊員の三線の音色で慰められ、プレゼントされた三線に興味を持ち、避難生活をしながらチームを組んで練習してきた。

　地元の真喜良小学校の子供たちと演奏したのは、「安里屋ゆんた」「島人ぬ宝」。「歌いながら演奏したことがなかったので、一生懸命練習してきました」（阿部美慧さん、１４）などと、つたないながらも心のこもった２曲に、三線の地元の人たちから最高の拍手を送られた。最後は、出演者全員と会場が一体となって「島人ぬ宝」を大合唱、再会を約束した。