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【プロ野球】

秋山 2年ぶり白星 虎4連敗で止めた!

2012年7月1日 紙面から

◇阪神6−4ヤクルト

 阪神が競り勝って連敗を4で止めた。2度のリードを追い付かれたが、4−4の5回に鳥谷の犠飛で勝ち越した。今季初登板の秋山が先発して5イニング4失点で2年ぶりの勝利。6回以降は継投で封じた。ヤクルトの連勝は3でストップ。

      ◇

 2度も追い付かれながら打線が奮起し、再びリードしてくれる。今季初登板初先発の阪神・秋山は、幸運を背に受け腕を振り続けた。KO寸前までいきながら、5イニングを8安打4失点。高卒1年目だった2010年9月20日の巨人戦(甲子園)以来、2年ぶりの白星をゲット。持っている男が虎の連敗を4で止めた。

 「(5回に)5点目を取ってもらって。何とかゼロで抑えようと必死でした」

 愛媛・西条高時代に“伊予のゴジラ”と騒がれた甲子園のスターは、ルーキーイヤーの終盤に1軍入りを果たし、いきなり4勝。『救世主』と呼ばれた。だが2年目は故障などで未勝利。3年目の今季、久保の2軍降格で1軍先発のチャンスが舞い込んできた。試合後、和田監督は「本人にとっては納得のいく内容ではなかったかもしれないけど。でも、追い越されなかったのが良かったよな。勝ち運を持っているのかな」。1度もリードを許さなかった点は評価した。藪投手コーチも「あれだけ打たれて良く持ったよな」と驚いた。

 球場を引き揚げる際、虎党から「秋山、持っているぞ!」と大声援を浴びた。秋山は「内容が内容だけに喜べないです。チャンスをものにできなかった。次が大事? もちろんです。しっかり投げないといけない」と結んだ。ベストピッチは次回にお預けだが、21歳未来のエース候補が沈滞ムードのチームにフレッシュな空気を吹き込んだのは間違いない。 (中谷秀樹)

 

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