サイード横田仁奈　ＡＫＢ選抜　妹・絵玲奈はＡＫＢ研究生

　妹よりひと足お先に“選抜メンバー”入り！　日本体操協会は２９日、東京都内で会見し、新体操団体のロンドン五輪代表を発表した。メンバーは異色の妖精・サイード横田仁奈（１８）＝ふじしまク＝のほか、田中琴乃（２０）＝日女体大＝ら６人に決定。アイドルグループ「ＡＫＢ４８」の１２期研究生・絵玲奈（１５）を妹に持つサイード横田は、新体操団体の“センター”として、Ａ（明るく元気に）Ｋ（華麗に舞う）Ｂ（バッチリメーク）で表彰台を狙う。

　自慢の大きな瞳から涙がこぼれ落ちた。

　「いろんな人たちへの感謝の思いでいっぱいです。五輪に出られない人の気持ちもあるので…」

　この日発表された、１５メートル先の審判員からでも分かるバッチリメークが少しだけ崩れてしまった。

　サイード横田は異色の妖精だ。父はパキスタン人、母は日本人のハーフで、妹はＡＫＢの研究生。今月６日に行われたＡＫＢの「選抜総選挙」で、妹は６４位以内に入れず、無念の圏外。サイード横田はひと足お先に五輪代表という“選抜メンバー”入りを決めた。

　「お互いに頑張らないといけない立場。妹と『一生懸命頑張ろう』とは言っています。私自身はこれを目指してきたので悔いの残らないように」

　新体操選手とアイドル。舞台は違っても姉妹で励まし合っている。合宿中には代表メンバーたちとＡＫＢのヒット曲「ヘビーローテーション」を歌って踊った。

　「（代表）みんなでやりました。息が上がるのでウオームアップの代わりになるんです」

　この日、クロアチア合宿から帰国したばかり。３０日は久しぶりのオフになる。

　「（メンバーの）松原さん、深瀬さんとソラマチに行きます。スカイツリーも見てきたい」

　オフでもメンバーとの息はぴったり。つかの間の休息を楽しんだ後は、新体操団体の“センター”として表彰台を狙う。

　　（森合正範）