生レバー、安全に食べる方法が見つかれば禁止解除も

　厚生労働省によると、９８年から１１年で、牛レバーの生食による食中毒は１２８件発生。うち、２２件は腸管出血性大腸菌が原因だった。食中毒発生件数自体は、貝類や弁当などの方が多いとしながらも「サルモネラ菌やカンピロバクターなど比較的弱い菌の場合もある。生レバーは死亡につながる可能性の高い菌が出るのが問題。相対的な数で比べるのは適切ではない」とした。

　１日以降、レバ刺しを提供した業者は食品衛生法違反となり、行政指導に従わないなど悪質な場合は、２年以下の懲役または２００万円以下の罰金が科される。特定の食品の提供・販売が全面的に禁止されるのは異例。厚労省は「現時点では生で安全に食べるための有効な対策がなく、内部まで加熱するほかない」と説明。生で安全に食べる方法が見つかれば禁止の解除を検討する、としている。