オリンパス:ウッドフォード氏が子会社から3.6億円借入-社長就任前
6月29日(ブルームバーグ):オリンパスの英子会社が2011年3月期までの3年間に、その後社長を務めて解任された英国人のマイケル・ウッドフォード氏に計3億5900万円を貸し付けていた。オリンパスが29日、関東財務局に有価証券報告書の訂正を報告した。
同社広報担当の五味宙也氏によると、今年3月末までに全額を返済済みで、借り入れの経緯などは調査中。韓国法人のトップを私文書偽造が発覚したとして今月4日付で解任したのを受けて精査したところ、英子会社から貸し付けの報告があった。ウッドフォード氏は当時、同子会社の会長を務めていた。
同氏は社長就任半年後の同10月に、過去の企業買収の問題点を指摘して解任され、旧経営陣を告発。会社側は巨額の損失隠しを認め上場維持問題に発展した。オリンパスは6月に入り、ウッドフォード氏への1000万ポンド(約12億円)の和解金支払いを承認した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 天野高志 tamano6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net;Michael Tighe mtighe4@bloomberg.net
更新日時: 2012/06/29 18:09 JSTニュース一覧
注目のセクション