March 21, 2011

出来ること

多くの方々から被災地の方々へのご協力を頂く。
特に食糧のお願いが多い。
しかし残念ながら支援物資の中で現地まであと少しというところで
食糧が腐り始めているものもある。
後5キロのところでアクセスが不可能という状態。情報では、現地
に届けられている大量の支援物資、そこから先に届かず、期限切れ
の物資も出てきている。

タンクローリー車両規制の緩和で今は高速道路走行が可能になも
現地の状況次第で一般道に降りることが出来ないところが多い。
ガソリンも止まってしまう。
灯油はポリタンクに入れ替えたどり着くも、ガソリンとなると事情
が異る。
すべては道路アクセスが問題。空からの投下は実施しているものの
限界がある。

結果、瓦礫の山を片付ける為の重機、それを動かす為の燃料、
運ぶ為の輸送手段、そのためのガソリン。
よって、現在は義援金という形が一番適していると感じる。

週末、ボランティア団体の皆さんと共に義援金活動を駅前でして
いると「議員なのだからもっと他にやることがあるのではない
か?!」とのご指摘も頂く。また「売名行為ではないか?!」
とも。
冗談じゃない。売名行為する余裕もなければ、党や自分の名前も
言わない。
本当に悲しい。当事者意識を持っているならば、誰が義援金を集
めようと関係ないではないか。


国会議員は何をしているんだ?現地には行かないのか?とい
う声も頂く。
現地が混乱している今は、素人が現地に行っても迷惑をかけるだけ
ですが、もう少し現地が落ち着いたならば、国会議員が現地に入っ
てボランティアをするという選択もあり得るでしょう。
ただこうした事態における国会議員の仕事は、立法だと考えます。
実際に、年度末が近づいており、決済を目前に控えた被災企業や、
ローンを抱えながら家が倒壊してしまったような方々が多数いら
っしゃいます。こうした方々の救済、法律改正でやらなければなら
ないことが数多くあるわけです。

政治家としてするべきこと、出来ること。
それは何を最優先とすべきかを判断して、その責任を政治が負えば
いい。有事においては、その道の専門家から徹底的に知恵を出して
もらい、その実行に際しては、すべての責任を閣僚をはじめ、議員
がその責任を負う。それが、政治の役割。

私は仲間の議員と共に、被災地の避難者を思い切って集団疎開させ
る提案を行った。
物資は可能な限り被災地に送っているが、先に記したように被災地
の近くまでは届くものの、最後のアクセス道路の確保が依然困難な
状況が続いており、生ものなどは、保管も厳しい現状。
物資を何度も運ぶ労力や、燃料を何度も運ぶリスクを考えると、
集団疎開ならば、被災者の移動は一度に済む。特に、病人、高齢
者、子ども、妊婦は被災地から一刻も早く強制的にでも疎開させ
る。
まだ寒さ厳しい東北地方で避難生活を続けると健康にも害が及ぶ
可能性が高くなるであろう。
無論、知り合いなどの安否確認が出来ていないから残りたいという
方も多くいるだろう。しかし安否確認は責任を持って政治行政で行
い危難してくださいと説得し避難させるべきである。

これが政治的決断。
政治家は優先順位を判断をし、その責任を取ることがその存在意義

避難者の受け入れを表明している自治体も多くあり(もくちろん
地元葛飾でも!)オール・ジャパンの力で乗り越える時だ。



22:53:00 | hayakumi | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks